お隣の桜が咲きました。
春が来たと実感をします。

浄土真宗で「桜」といえば、
親鸞聖人が出家をされた時の話が有名です。

数え九歳の親鸞聖人が
師匠の慈円僧正から
「今日はもう日が暮れたので、
 儀礼は明日にしましょう」
と言われたのですが、
「明日ありと おもふ心の あだ桜 夜は嵐の 吹かぬものかは」
と詠まれたそうです。

明日があると思っているのは私たちも同じではないでしょうか。
しかし、嵐が吹けば、その明日も簡単に失われてしまう。
そんな命を生きているのだぞと教えて下さる逸話でもあります。
今日も、桜は綺麗に咲いています。

副住職

2022年04月01日