満開

桜が満開ですね。
昨日の雨で散ってしまうかもと心配しましたが
大丈夫でした。ほっとしました。

桜といえば、
浄土真宗の開祖、親鸞聖人が
数え9歳で出家をなさる時、
「明日ありと 思ふ心の あだ桜
 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは」
と詠まれた歌を思い出します。

出家の導師である慈円僧正から
「今夜は遅いので、出家の儀礼は明日にしましょう」
と言われた時に、詠まれたそうです。
すぐに散ってしまう桜と
自身の命の儚さを合わせて歌われたのでしょう。

今日が来たのと同じように、明日もまた当然来るものだ
と妄信している自分に気づかされます。
嵐が来る前に、桜を存分に愛でておきたいと思います。

副住職

2021年03月29日