本日は中秋の名月です。
団子はお供えしてませんが、ススキをお供えしました。
背景のベランダが汚くてすみません。
日本では、月に兎がいると言われます。
その由来を『今昔物語』がこんな風に言います。
ある日、帝釈天という神様が、
衰弱した老人の姿になり、
狐と猿と兎に食事を求めた。
狐と猿は食べ物を見つけて戻って来たが、
兎だけが見つけられなかった。
そんな兎は
「どうか私の身体を食べて下さい」
と自ら火の中に飛び込び焼け死んだ。
帝釈天は兎の行動に感動し、
その姿を月に刻みつけた。
こんなお話が伝わっています。
実はよく似たお話がお経の中にも説かれています。
お経では、この兎はお釈迦さまの前世であって、
人を救うのに我が命も惜しまないというのが
菩薩の修行だと示されています。
綺麗な月を見上げて、団子を食べるのもいいですが、
人の為に行動することの尊さを
改めて思い出すのも大切な事かと思います。
副住職