仏事・お経・用語

仏事、読むお経、仏教用語について、主なものを記しました。

仏事

月忌参り 故人の毎月の命日の前日に勤める仏事です。
「月参り」「逮夜参り」とも言います。
前日ではなく、当日にする場合もあります。
祥月参り 故人の祥月命日に勤める仏事です。
祥月命日とは亡くなられた当月当日を言います。
彼岸参り 春、秋の彼岸の時期に勤める仏事です。
盆参り お盆の時期に勤める仏事です。
年忌法要 故人の一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、
三十三回忌、五十回忌、(以後、五十年毎)に勤める仏事です。
葬儀 人が命終えた時に執り行われる仏事です。
故人を偲ぶと共に、
故人の「死」を通して自身の「生」を見つめ直すご縁でもあります。

①臨終勤行 故人の臨終に行うお勤め。枕経ともいう。
②通夜勤行 故人と過ごす最後の夜にするお勤め。
③出棺勤行 家から出棺する時にするお勤め。
③葬場勤行 火葬前に葬儀会場で行うお勤め。
④火屋勤行 故人を荼毘に付す直前にするお勤め。
⑤還骨勤行 遺骨がお家に還ってきた時にするお勤め。
中陰法要 葬儀の後、
初七日(しょなのか)から満中陰(まんちゅういん)まで
七日毎に勤める仏事です。
百か日法要 葬儀の後、百日目に勤める仏事です。
入仏式 お仏壇をお家にお迎えしたときに執り行う仏事です。
浄土真宗では「お性根入れ」「魂入れ」等とは言いません。
遷仏式 引っ越し等で、お仏壇を移動させる前に執り行う仏事です。
入仏式同様、浄土真宗では「お性根抜き」「魂抜き」等とは言いません。
初参式 子供が誕生して初めてお寺にお参りする式です。
一般には、神社にお宮参りをすることが多いが、
浄土真宗ではお寺にお参りし、阿弥陀さまにご挨拶を申し上げます。

読むお経

正信偈 親鸞聖人がお書きになった
『顕浄土真実教行証文類(教行信証)』の中にある漢文の歌です。
正式には「正信念仏偈」といいます。
浄土真宗のみ教えが簡潔に示されています。
仏説阿弥陀経 浄土真宗が依り処とする浄土三部経の一つです。
極楽浄土の様子、浄土にはお念仏によって往生すること、
この教えがあらゆる仏さまによって真実であると讃嘆されることが
説かれています。
御文章 本願寺第八代の蓮如上人が親鸞聖人の教えを、
誰にでも分かりやすく書いて下さったお手紙です。
第九代の実如上人によって五帖八十通に編集されました。

仏教用語

お布施 仏さまへの報恩感謝として、お供えするものです。
元々、布施は仏教の実践行の一つで、教えを説く「法施」、
財物を施す「財施」、畏怖の思いを抱かせない「無畏施」があります。
金封は財施に当たります。
念珠 仏さまに手を合わせる時に用いる仏具。数珠とも言います。
元々はお念仏の数を数えるのに用いられていたが、
浄土真宗ではお念仏の数を問題にしないので、
阿弥陀さまにお参りする時の礼儀として用いるものと考えて下さい。
法名 阿弥陀如来のお念仏のみ教えに帰依をした者に授与される名前です。
「釋」(お釈迦さまの弟子を意味する)+「漢字2字」の形で、
本願寺の帰敬式を受式し、授与されます。
浄土真宗では受戒をしないので「戒名」とは言いません。